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オーガニックコスメ?ナチュラルコスメ?無添加化粧品?医薬部外品?

2020 8/17

オーガニックコスメ、ナチュラルコスメ、無添加化粧品、自然派化粧品・・・
化学合成の成分がいっさい含まれない、100%天然の安全そうなイメージですが言葉の定義があいまいです。
医薬部外品も含めて、見ていきたいと思います。

目次

ナチュラルコスメ・自然派化粧品

ナチュラルコスメ自然派化粧品はほぼ同じ意味合いで、植物エキスを含む化粧品に多くつかわれています。
「100%植物原料」や「100%天然」という意味合いのことが書いていない限り、石油系合成成分も含まれていると考えたほうが良さそうです。

無添加化粧品

無添加化粧品というと、添加物を含まない食品と同じで天然成分でできた化粧品と思いがちですが、これも注意が必要です。
なにが無添加なのか、というと、「表示指定成分は添加していません」という意味なのです。

表示指定成分とは、1980年に旧厚生省が指定したアレルギーの危険性のある102種類の成分を指します。
その後、2001年に全成分表示が義務付けられたため、表示指定成分が消費者には特定できなくなり、旧表示指定成分と呼ばれるようになりました。
旧表示指定成分には、合成防腐剤としてよく知られているパラベンや、合成界面活性剤のラウリル硫酸Naなども含まれています。
ですから、旧表示指定成分を添加していないという点はよいのですが、「無添加化粧品」だから石油系合成成分はいっさい含まれいないと思うのは間違いなのです。
旧表示指定成分に指定された102種以外にも肌トラブルを起こしやすい合成成分は数多くあります。

そのひとつがフェノキシエタノール
旧表示指定成分には含まれていませんが、パラベンの代わりによく使われる合成防腐剤です。
健康と地球環境のことを考えて化粧品を選びたい方は、無添加という言葉だけで選ばないでください。

>>旧指定成分の一覧

オーガニックコスメ

オーガニックコスメは「100%天然成分で、しかも無農薬もしくは野生の植物由来」であるというのが理想的ですが、現実はそうではない場合が多いです。

ナチュラルコスメ、自然派化粧品と同じく、オーガニックの植物原料も使われているけれど、合成成分も含まれているものが大多数。
ですから、本当の意味でのオーガニックコスメを選びたいあなたは、全成分を必ずチェックしてくださいね。

医薬部外品

もう一つわかりにくい医薬部外品というのがありますね。
いわゆる化粧品とは、医薬品のような効果効能は求められておらず、薬事法で次のように定義されています。

人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物」です。

それに対し医薬部外品は、化粧品と医薬品の中間に位置する物で、2つのグループに分けられます。
一つは育毛剤や脱毛剤、パーマネント剤などのように、化粧品に比べて作用が強く、アレルギー反応を起こす可能性が高いもの。
もう一つは、薬用シャンプー、薬用せっけん、薬用歯磨きのように、殺菌消毒などの薬効をうたったものです。

医薬部外品は化粧品と違って、「ばい菌から守る」「歯周病を予防する」など効果効能をうたうことができます。
医薬部外品の化粧品であれば「美白」「シミ、しわをとる」といった効果効能がうたえるので、消費者から見れば飛びつきたくなるような優れた製品に思えるのではないでしょうか。

しかし、医薬部外品には全成分表示の義務がない上、強い作用をもたらす化学成分が配合されているので、人体にも地球環境にも良くない影響を及ぼす危険性があり、注意が必要です。

医薬部外品では182種類の表示指定成分がありますが、アレルギーを起こす可能性が高いといわれている化粧品の旧表示指定成分もその中に含まれているのです。
つまり、表示さえすれば化粧品では禁じられていた成分も使用を禁止されていないということ。

医薬部外品には消費者の目に触れることのない化学成分まで配合されているのですから、決して安全・安心とは言えません。

【今日のまとめ】
オーガニック、ナチュラル、無添加、自然派・・・
その他、ハーバルやらボタニカルやら・・・
いずれも石油系合成成分が含まれている可能性大。
全成分を自分の目でチェックしましょう!

私たち人類も自然界の一員。
もともと自然界に存在している100%天然成分のものがいちばん安心なのではないでしょうか?

(2018.12.6&9の記事をもとに加筆修正してアップしています)

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